セキュリティ&保守:施工店のホームページ運用で押さえるべきポイント

ホームページは、今や会社の「顔」であり、24時間働く営業マンです。しかし、立派なホームページを一度作って「完成」ではありません。見えない部分である「セキュリティ対策」と「保守運用」を怠ると、その営業マンは突然、お客様からの信頼を失い、ビジネスチャンスを逃す原因になりかねません。
「専門的で難しそう」「うちは小さな会社だから狙われないだろう」と感じるかもしれません。しかし、攻撃者は会社の規模を選びません。むしろ、対策が手薄になりがちな中小の施工店こそ、格好のターゲットになり得るのです。
この記事では、リフォーム・施工店のホームページ担当者様や経営者様に向けて、セキュリティと保守の重要性から、今日からできる具体的な対策、万が一の際の対応フローまでを網羅的に解説します。専門知識がなくても理解できるよう、一つひとつ丁寧にご説明しますので、自社のホームページを守り、ビジネスを成長させるための「守りの一手」としてぜひお役立てください。
この記事で得れること
✓ リフォーム会社等、建築業界のホームページの保守管理の重要性
✓ リフォーム会社等、建築業界のホームページのセキュリティ対策
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/
- 1. 1. なぜ施工店のホームページに「セキュリティと保守」が必要か
- 2. 2. 最低限押さえるべき基本対策(初心者向け)
- 3. 3. WordPress(またはCMS)固有の注意点
- 4. 4. サーバー・ホスティング側でやるべきこと
- 5. 5. バックアップ戦略:復旧までの設計
- 6. 6. 自動化できる運用(少人数で回すコツ)
- 7. 7. アクセス権限と作業フロー設計
- 8. 8. 攻撃検知・監視(モニタリング)の実装
- 9. 9. インシデント発生時の対応フロー(対応マニュアル)
- 10. 10. 維持コストと保守プランの設計
- 11. 11. 法令・個人情報保護対応(施工店特有の注意点)
- 12. 12. SEO/LLMOを意識した保守運用のポイント
- 13. 13. よくある失敗例と現場での回避策
- 14. 14. 施工店がすぐ使えるチェックリスト
- 15. 15. まとめと次のアクション
1. なぜ施工店のホームページに「セキュリティと保守」が必要か

事業リスクと信頼損失の具体例
ホームページのセキュリティを怠ると、以下のような深刻な事態を招く可能性があります。
- サイトの改ざん: トップページに見知らぬ画像や文章が表示され、会社のイメージが著しく損なわれます。
- ウイルスの拡散: サイト訪問者のパソコンがウイルスに感染する踏み台にされ、加害者になってしまいます。
- フィッシングサイトへの誘導: 偽の入力フォームが設置され、訪問者の個人情報が盗まれる可能性があります。
- サイトの停止: 突然ホームページが表示されなくなり、問い合わせや資料請求の機会をすべて失います。
これらの事態は、復旧費用がかかるだけでなく、地域での信用を失墜させ、長期的な事業リスクに直結します。
顧客情報・見積データ流出の影響(法務・信用面)
リフォーム会社が扱う情報には、お客様の氏名・住所・電話番号といった個人情報や、間取り、家族構成などが含まれる見積データなど、非常に機密性の高いものが含まれます。万が一これらの情報が流出すると、損害賠償といった法的な責任を問われるだけでなく、「個人情報を守れない会社」というレッテルを貼られ、地域社会での信頼を根本から揺るがすことになります。
SEOや広告運用に与える悪影響
セキュリティが脆弱なサイトは、ビジネス面でも直接的な打撃を受けます。
- SEOへの影響: サイトがマルウェアに感染すると、Googleの検索結果に「このサイトは第三者によってハッキングされた可能性があります」といった警告が表示され、検索順位が大幅に下落、あるいは圏外になります。
- 広告への影響: Google広告やYahoo!広告では、セキュリティに問題のあるサイトへの広告配信を停止します。せっかくかけた広告費が無駄になるだけでなく、集客の重要な柱を失うことになります。
2. 最低限押さえるべき基本対策(初心者向け)


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まずは、専門知識がなくてもすぐに実践できる基本的な対策から始めましょう。
SSL(HTTPS)導入と自動更新の確認
SSL(Secure Sockets Layer)とは、通信を暗号化する技術です。導入すると、URLが「http://」から「https://」になり、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されます。これにより、問い合わせフォームなどから送信されるお客様の情報を盗み見から守ります。 現在、SSL化は常識であり、未対応のサイトはブラウザに「保護されていない通信」と警告が表示され、ユーザーに不安を与えてしまいます。多くのレンタルサーバーでは無料でSSLを導入でき、自動更新も設定可能です。必ず確認しましょう。
管理画面・FTP・メールのパスワードポリシー
ホームページの管理画面やサーバーにアクセスするためのパスワードは、家の鍵と同じくらい重要です。以下のルールを徹底してください。
- 複雑にする: 英大文字、小文字、数字、記号を組み合わせ、10桁以上に設定する。
- 使い回さない: 他のサービスと同じパスワードは絶対に使用しない。
- 定期的に変更する: 最低でも半年に一度は変更する。
- 安易な単語を避ける: 会社名や「reform」「123456」などは非常に危険です。
管理者アカウントの多要素認証(MFA)導入方法
多要素認証(MFA)とは、ID・パスワードに加えて、スマートフォンアプリなどに表示される確認コードの入力を求める、二重のロック機能です。万が一パスワードが漏れても、第三者の不正ログインを効果的に防ぐことができます。 WordPressであれば、「Google Authenticator」や「Wordfence Login Security」といったプラグインで簡単に導入できます。重要な情報を守るために、必ず設定しましょう。
3. WordPress(またはCMS)固有の注意点


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多くのホームページで利用されているWordPressは、その普及率の高さから攻撃の標的になりやすい側面もあります。以下の点に注意してください。
テーマ・プラグインの更新運用ルール
WordPress本体、デザインのテンプレートである「テーマ」、機能を追加する「プラグイン」は、セキュリティ上の欠陥(脆弱性)を修正するために、頻繁にアップデートが提供されます。管理画面に更新通知が来たら、内容を確認し、できるだけ速やかに更新する運用ルールを社内で徹底しましょう。古いバージョンを放置することは、玄関の鍵を開けっ放しにしているのと同じです。
不要プラグイン・未使用テーマの削除
現在使用していないプラグインやテーマは、有効化していなくてもサーバー上にファイルが存在するだけで、脆弱性を突かれるリスク要因となります。「いつか使うかもしれない」と残しておくのではなく、不要になった時点で完全に削除する習慣をつけましょう。
テスト環境での更新検証フロー
プラグインやテーマを更新した際に、まれにサイトの表示が崩れたり、機能が正常に動かなくなったりすることがあります。これを避けるため、本番サイトとは別に、コピーサイト(テスト環境やステージング環境と呼ばれる)を用意し、そこで事前に更新テストを行うのがプロの制作会社が実践する安全な手順です。
4. サーバー・ホスティング側でやるべきこと


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ホームページを設置しているレンタルサーバー側の設定も、セキュリティを強固にする上で欠かせません。
WAF(アプリケーションファイアウォール)とIPS/IDSの導入目安
WAFやIPS/IDSは、不正なアクセスやサイバー攻撃を検知し、自動的にブロックしてくれる「警備システム」のようなものです。多くのレンタルサーバーで標準機能または有料オプションとして提供されています。個人情報を多く扱う施工店のホームページでは、WAFは必須と考え、必ず導入を確認しましょう。
PHP/DBのバージョン管理とアップデート方針
WordPressを動かしているプログラム言語「PHP」や、データを保存する「データベース(MySQLなど)」にもバージョンがあります。古いバージョンはセキュリティリスクが高まるだけでなく、サイトの表示速度にも影響します。サーバー会社からバージョンアップの案内が来たら、内容を確認し計画的に対応しましょう。
ログ保管と長期保全(保存期間の決め方)
サーバーには、誰がいつアクセスしたかという「アクセスログ」や、エラーの記録である「エラーログ」が残されています。万が一不正アクセスなどの問題が発生した際に、原因を調査するための重要な証拠となります。最低でも3ヶ月〜6ヶ月程度はログを保管する設定にしておきましょう。
5. バックアップ戦略:復旧までの設計


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どれだけ対策をしても、トラブルが起きる可能性はゼロではありません。万が一の際に、迅速に元の状態に戻すための「バックアップ」は命綱です。
バックアップ頻度(ファイル+DB)と保管場所の分散
バックアップは、施工事例の画像などを含む「ファイル」と、記事や設定情報を保存している「データベース(DB)」の両方が必要です。ブログや施工事例の更新頻度にもよりますが、最低でも週に1回、できれば毎日自動でバックアップを取得することが理想です。また、サーバー内だけでなく、Google DriveやDropboxといった外部のクラウドストレージなど、物理的に離れた場所にも保管しましょう。
差分/フルバックアップの使い分け
- フルバックアップ: すべてのデータを丸ごと保存する方法。復元は楽ですが、データ量が大きくなります。
- 差分バックアップ: 前回のバックアップから変更があった部分だけを保存する方法。データ量は少ないですが、復元に少し手間がかかります。
月に1回フルバックアップ、毎日は差分バックアップ、というように組み合わせて運用すると効率的です。
復元テスト(定期的に実施する手順)
バックアップは「取得して終わり」ではありません。いざという時に「ファイルが壊れていて復元できなかった」という最悪の事態を避けるため、半年に1回など、定期的にバックアップからサイトを復元できるかテストを行いましょう。このテストを行って初めて、本当に安心できるバックアップ戦略と言えます。
6. 自動化できる運用(少人数で回すコツ)


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日々の保守作業は、ツールを使って可能な限り自動化し、担当者の負担を減らすことが継続のコツです。
更新・バックアップ・監査の自動化ツール例と設定ポイント
WordPressプラグインの「UpdraftPlus」はバックアップの自動化に、「Wordfence Security」はセキュリティスキャンの自動化に役立ちます。また、レンタルサーバーの機能で自動バックアップが提供されている場合も多いです。これらを活用し、「毎週日曜の深夜に自動バックアップを実行し、結果をメールで受け取る」といった設定を行いましょう。
アラート通知の設計(誰に・どう通知するか)
サイトの改ざん、サーバーダウン、不正ログインの試みなど、異常が発生した際に即座に気づける仕組みが重要です。セキュリティツールや監視サービスを利用し、異常を検知したら担当者のメールアドレスやビジネスチャット(Slack、LINE WORKSなど)にアラートが飛ぶように設計します。通知先は、担当者一人だけでなく、経営者など複数設定しておくと安心です。
定期レポートで経営に見せるべき項目
保守運用はコストがかかりますが、その重要性は経営層に伝わりにくいものです。月に一度、「プラグイン更新件数:5件」「不正アクセス試行ブロック数:300件」「バックアップ正常完了」といった簡単なレポートを作成し、"見えない脅威"から会社を守っていることを可視化することで、保守の価値を理解してもらいましょう。
7. アクセス権限と作業フロー設計


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誰が、どこまで、ホームページを操作できるのか。この「権限管理」は、内部からの誤操作や情報漏洩を防ぐための重要な鍵となります。
ロールと権限のベストプラクティス(制作・運用・外注)
WordPressには、「管理者」「編集者」「投稿者」といった役割(ロール)ごとに、操作できる範囲を制限する機能があります。基本原則は**「必要最小限の権限」**を付与することです。
- 管理者: すべての操作が可能。経営者やWeb責任者など、1〜2名に限定します。
- 編集者: ページの作成・編集・公開が可能。ブログや施工事例の更新を担当するスタッフに割り当てます。
- 投稿者: 記事の下書き作成のみ可能。外部ライターなどに最適です。
ブログ更新担当者に「管理者」権限を渡すのは、金庫の鍵を全員に渡すようなものです。役割に応じた適切な権限設定を徹底しましょう。
外注業者に渡す情報と契約時のチェック項目
ホームページ制作会社やコンサルタントに作業を依頼する際は、専用のアカウントを発行し、作業が完了したらアカウントを削除または権限を変更します。自社の管理者アカウントをそのまま渡してはいけません。 契約時には、秘密保持契約(NDA)を結び、作業範囲と納品後の権限(アカウント情報)の取り扱いについて、書面で明確にしておくことがトラブル防止につながります。
パスワード管理ツールの導入と運用ルール
担当者ごと、外注先ごとに異なるパスワードを安全に管理するには、「1Password」や「LastPass」といったパスワード管理ツールの導入が効果的です。これにより、複雑なパスワードを覚える必要がなくなり、安全な共有も可能になります。Excelファイルや付箋でのパスワード管理は、漏洩リスクが非常に高いため、今すぐやめましょう。
8. 攻撃検知・監視(モニタリング)の実装


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ホームページへの不審な動きをいち早く察知し、被害を未然に防ぐための「監視体制」を整えます。
攻撃の種類(ブルートフォース、SQLi、XSS等)と見分け方
施工店のサイトが狙われやすい代表的な攻撃には以下のようなものがあります。
- ブルートフォースアタック: 管理画面に手当たり次第パスワードを試して侵入しようとする攻撃。
- SQLインジェクション(SQLi): データベースを不正に操作し、情報を盗み出そうとする攻撃。
- クロスサイトスクリプティング(XSS): サイトに悪意のあるスクリプトを埋め込み、訪問者の情報を盗む攻撃。
これらの兆候は、セキュリティプラグインのログで「海外からの異常なログイン試行回数」や「ファイル改ざん検知」といった警告で確認できます。
監視ログの読み方と優先対応ルール
専門家でなくても、セキュリティプラグインが示す「High(高)」「Critical(緊急)」といったアラートに注目すれば十分です。「ログインに10回失敗しました」「コアファイルが変更されました」といった明確な脅威を示す警告が出た場合は、最優先で制作会社や保守業者に連絡しましょう。
セキュリティスキャンの頻度と自動化
WordPressのセキュリティプラグイン(Wordfenceなど)を使えば、サイト内にマルウェア(ウイルス)がいないか、ファイルが改ざんされていないかを自動でスキャンできます。最低でも週に1回は自動スキャンを実行する設定にしておきましょう。
9. インシデント発生時の対応フロー(対応マニュアル)


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万が一、問題が発生してしまった場合に、パニックにならず冷静に対処するための「行動計画」をあらかじめ用意しておきます。
初動対応チェックリスト(切り分け〜封じ込め〜報告)
- サイトを一時停止する: メンテナンスモードにし、被害拡大を防ぐ。
- パスワードを全て変更する: WordPress、サーバー、DBのパスワードを即時変更。
- 専門家へ連絡: 保守契約をしている制作会社やサーバー会社に第一報を入れる。
- 原因調査と復旧: 専門家と連携し、クリーンなバックアップからサイトを復元する。
この手順を印刷して、いつでも見える場所に貼っておくだけでも、いざという時の動きが変わります。
顧客/関係者への連絡テンプレート(実例)
個人情報流出の可能性がある場合は、速やかで誠実な公表が信頼回復の鍵です。
【文例】 「この度、弊社ホームページへの不正アクセスにより、お客様の個人情報(氏名、メールアドレス等)が流出した可能性が判明いたしました。深くお詫び申し上げます。現在の対応状況と再発防止策は以下の通りです…」
事実、お詫び、原因、対応、今後の対策を簡潔に記載します。
事後検証と再発防止策の作り方
復旧したら終わりではありません。「なぜ攻撃されたのか」「どうすれば防げたのか」を必ず検証し、具体的な再発防止策(例:特定のプラグインを削除する、WAFのルールを強化する)に落とし込み、実行することが重要です。
10. 維持コストと保守プランの設計


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ホームページの安全と健康を維持するためには、車の車検と同じように、一定のコストがかかります。
月次・四半期・年次で分ける作業一覧と相場感
- 月次(5,000円~): プラグイン更新、バックアップ、セキュリティチェック
- 四半期(+α): ページ表示速度の確認、軽微な修正作業
- 年次(+α): サーバー・ドメイン更新、SSL証明書更新
専門業者に依頼する場合、月額1万円~5万円程度が一般的な相場ですが、サイトの規模やサポート範囲によって変動します。
契約書に含めるべきSLA(稼働率・復旧時間等)
SLA(Service Level Agreement)とは、サービスの品質保証のことです。保守契約を結ぶ際は、「サイトの稼働率99.9%保証」や「障害発生後、〇時間以内に対応開始」といった具体的な基準が契約書に含まれているかを確認しましょう。
小規模施工店向けの簡易プラン例(ライト/標準/安心)
- ライトプラン(月1万円~): 最低限のアップデートとバックアップ代行
- 標準プラン(月3万円~): ライトプランに加え、セキュリティ監視、月1回程度の軽微な修正対応
- 安心プラン(月5万円~): 標準プランに加え、電話サポート、定期的な改善提案、緊急時優先対応
自社のスキルやかけられる時間と予算に合わせて、最適なプランを選びましょう。
11. 法令・個人情報保護対応(施工店特有の注意点)


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施工店は、お客様のプライベートな情報を多く扱います。個人情報保護法への対応は必須です。
個人情報(顧客・現場写真)の取り扱いルール
問い合わせフォームから得た顧客情報はもちろん、施工事例に掲載する写真も個人情報になり得ます。特に、表札や特徴的な外観、近隣の風景が写り込んでいる場合は、個人が特定できてしまう可能性があるため注意が必要です。写真掲載時は、必ず施主様の許可を取り、書面で同意を得ておくと万全です。
プライバシーポリシーと利用規約に必ず入れる文言
ホームページには必ず「プライバシーポリシー」のページを設置し、以下の点を明記する必要があります。
- 収集する個人情報の種類(氏名、住所、メールアドレスなど)
- 情報の利用目的(見積作成、連絡、資料送付のため)
- 情報の第三者提供の有無
- Cookieやアクセス解析ツール(Google Analyticsなど)の使用について
- 個人情報の開示・訂正・削除に関する問い合わせ窓口
データ保持期間と廃棄方法
問い合わせフォームから得たものの、成約に至らなかったお客様の情報などを、いつまでもサーバー上に放置してはいけません。「問い合わせから1年経過したデータは削除する」といった社内ルールを定め、定期的にデータを安全に削除する運用を行いましょう。
12. SEO/LLMOを意識した保守運用のポイント


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良い保守運用は、サイトを安全に保つだけでなく、検索エンジンからの評価を高める効果もあります。
サイト表示速度維持のための定期チェック項目
サイトの表示速度は、ユーザー体験とSEO評価に直結します。保守作業の一環として、定期的にGoogleの「PageSpeed Insights」などで速度を計測し、画像の容量が大きすぎないか、不要なデータが溜まっていないかなどをチェックし、改善する習慣をつけましょう。
構造化データ(施工事例・FAQ)の保守と更新頻度
構造化データとは、検索エンジンに「これは施工事例のページです」「これはQ&Aです」と正しく内容を伝えるための特別な記述です。施工事例やFAQを追加した際は、この構造化データも正しく設定・更新することで、検索結果でより目立つ表示(リッチリザルト)がされやすくなります。
検索エンジンが好む「短い回答+FAQ」ページの作り方
近年の検索エンジンは、ユーザーの質問に対して直接的な答えを提示する傾向があります。「リフォーム 費用 ローンは使える?」といった具体的な質問に対し、簡潔に回答するFAQページを充実させることは、SEO対策として非常に有効です。保守運用の中で、お客様からよく聞かれる質問を定期的に追加していきましょう。
13. よくある失敗例と現場での回避策


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他社の失敗から学び、同じ轍を踏まないようにしましょう。
更新漏れで起きるトラブル(事例)
ある施工店が、特定のプラグインの更新を数ヶ月間放置。そのプラグインの脆弱性を狙った攻撃を受け、サイトが改ざんされてしまいました。復旧に1週間を要し、その間の問い合わせ機会をすべて失いました。
回避策
プラグインの更新は、通知が来たら原則として1週間以内に行うルールを徹底する。
バックアップはあるが復元不可だったケースの教訓
毎日バックアップを取っていたにも関わらず、いざサイトを復元しようとしたらファイルが破損しており、復元できなかったケース。結局、数ヶ月前の古いデータから手作業で戻すことになり、多大な労力がかかりました。
回避策
バックアップデータが正常かどうかを、半年に一度はテスト環境で復元してみる。
外注切替で起きる権限トラブル
制作を依頼していた業者との契約が終了し、別の業者に依頼しようとした際、サーバーやドメインの管理情報(ID/パスワード)を教えてもらえず、サイトの所有権が曖昧になってしまったケース。
回避策
契約時に、必ず自社でドメインとサーバーの管理者権限を保持することを明確にする。
14. 施工店がすぐ使えるチェックリスト


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日々の運用や、いざという時のために、これらのシートを印刷して手元に置いておきましょう。
月次チェック項目(ワンページ)
- [ ] WordPress本体、テーマ、プラグインの更新
- [ ] 自動バックアップが正常に完了しているか確認
- [ ] セキュリティプラグインのログを確認(異常なアクセスはないか)
- [ ] 問い合わせフォームからテスト送信し、正常に受信できるか確認
- [ ] サイトの表示速度に極端な低下がないか確認
インシデント発生時の一枚シート(連絡先・手順)
- 【緊急連絡先】
- ホームページ保守会社:株式会社〇〇 担当:△△ TEL: XXX-XXXX-XXXX
- レンタルサーバー会社:〇〇サーバー サポートデスク TEL: YYY-YYYY-YYYY
- 【初動手順】
- サイトをメンテナンスモードにする
- 上記【緊急連絡先】へ第一報を入れる
- 社内の関係者(経営者、広報担当)へ報告
保守契約時の確認表(発注者・受注者向け)
- [ ] バックアップの頻度と保管場所は?
- [ ] 障害発生時の対応受付時間と対応開始までの時間は?
- [ ] セキュリティ監視(WAF等)は含まれているか?
- [ ] 契約範囲外の作業(例:デザイン修正)を依頼した場合の料金体系は?
- [ ] 契約終了時のサーバー情報等の引き継ぎ方法は?
15. まとめと次のアクション

ホームページのセキュリティと保守は、決して「他人事」や「専門家任せ」ではありません。自社の重要な資産とお客様からの信頼を守るための、経営課題そのものです。
今すぐやるべき3つの優先タスク
この記事を読んで、まず最初に取り組んでいただきたいのは以下の3点です。
- 管理画面のパスワードを見直す: 推測されにくい複雑なものに変更し、可能であれば多要素認証を設定する。
- バックアップ設定を確認する: 自動でバックアップが取られているか、いつのデータがどこにあるかを確認する。
- プラグインを最新化する: 管理画面にログインし、保留になっている更新をすべて実行する。
よくある質問(短いFAQ)
保守は自社でもできますか?
はい、可能です。この記事で紹介した月次チェックなどを自社で行うことで、コストを抑えられます。ただし、トラブル発生時の原因特定や復旧には専門知識が必要なため、緊急時に相談できる専門家を見つけておくと安心です。
保守費用はどのくらいが妥当ですか?
サイトの規模や求めるサポートレベルによりますが、月額1万円~5万円が相場です。最低限の更新・バックアップのみであれば安価に、24時間監視や技術サポートを求める場合は高価になります。複数の会社から見積もりを取り、サービス内容を比較検討しましょう。
何も問題が起きていないのに、保守費用を払うのはもったいない気がします。
保守は「保険」と同じです。何も起きないことが一番ですが、万が一の際にビジネスが停止するリスクや、信頼を失う損害を考えれば、月々の保守費用は決して高い投資ではありません。問題が起きてからでは、復旧には何倍ものコストと時間がかかります。

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最後までご覧頂きありがとうございました!
オンクリエイトは、リフォームなど建築・住宅業界専門のWEB業者です。ホームページ制作など、WEBに関することならお任せください。
日本全国対応。無理な営業は一切いたしませんので、まずはお気軽にお問い合わせください(^^)/
