ページ表示速度改善ガイド:リフォームサイトが必ずやるべき高速化施策

リフォーム会社のホームページにとって、美しい施工事例写真や分かりやすいサービス案内は不可欠です。しかし、それらの情報がユーザーに届く前に「表示が遅い」という理由でページを閉じられてしまっては、全ての努力が水の泡となります。ページの表示速度は、単なる技術的な指標ではなく、いまや集客と成約を左右する「おもてなし」の品質そのものです。
本記事では、「リフォーム ホームページ制作」で上位表示を目指し、かつ問い合わせを最大化するために、なぜ表示速度が重要なのかという基本から、具体的な改善施策、さらにはプロが実践する上級テクニックまでを網羅的に解説します。初心者の方でもチェックリストに沿って実践できるよう、体系的にまとめました。自社サイトの価値を最大化するため、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事で得れること
✓ リフォーム会社等、建築業界のホームページの表示速度の重要性
✓ リフォーム会社等、建築業界のホームページの表示速度の改善施策
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/
- 1. 1. なぜリフォーム業のサイトで表示速度が重要なのか
- 2. 2. 現状把握:まずやるべき速度診断と指標チェック
- 3. 3. まず取り組むべき“低コストで効果が出る”改善
- 4. 4. フロントエンド最適化(HTML/CSS/JS)
- 5. 5. フォント最適化:表示遅延を防ぐ設定
- 6. 6. サーバー・ネットワーク周りの改善(中〜上級)
- 7. 7. CMS(WordPress)特有の対策とプラグイン運用方針
- 8. 8. 画像・施工事例ページの高速化テクニック(リフォーム業向け)
- 9. 9. 計測・監視・改善の運用フロー
- 10. 10. SEO/LLMOを意識した実装(構造化データ・コンテンツ側の工夫)
- 11. 11. 実務テンプレ:初心者〜中級者向けの実装手順(チェックリスト形式)
- 12. 12. よくある失敗と回避策(リフォームサイトのケーススタディ)
- 13. 13. 最終チェックリスト(公開前に必ず確認する項目)
- 14. 14. FAQ:よくある質問(ユーザーが検索しそうな短答)
- 15. 15. まとめと今後のステップ
1. なぜリフォーム業のサイトで表示速度が重要なのか

表示速度が集客・成約に与える影響(離脱・CVR低下のメカニズム)
Webサイトの表示速度は、ユーザー体験に直結し、最終的に売上を大きく左右します。Googleの調査によれば、ページの読み込みに3秒以上かかると、53%以上のユーザーが離脱すると言われています。
リフォームを検討しているユーザーは、複数の競合サイトを比較検討するのが一般的です。その際、クリックしてもなかなか表示されないページは、それだけで「待たされている」というストレスを与え、会社の信頼性まで損ないかねません。結果として、コンテンツを見てもらう前に離脱され、比較の土俵にすら上がれないのです。これが機会損失となり、コンバージョン率(CVR)の低下に直結します。
モバイル優先時代とローカル検索での重要性

スマートフォンが情報収集の主役となった今、Googleはページの評価基準をPCサイトからモバイルサイトへと移行させました(モバイルファーストインデックス)。リフォームを検討するユーザーも、通勤中や休憩時間、あるいはショールームで実物を見ながらなど、様々な場所でスマホから情報を探します。
特に「リフォーム 横浜市」のような地域名での検索(ローカル検索)では、モバイルユーザーの割合が非常に高くなります。モバイル回線はPCの光回線に比べて不安定な場合も多く、サイトの表示速度がよりシビアに評価されます。つまり、モバイルでの表示速度が遅いサイトは、地域での集客競争において致命的なハンディキャップを負うことになるのです。
Core Web Vitals(LCP / FID / CLS)とは — リフォームサイトで気にする指標
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、Googleが提唱する「ユーザー体験の質」を測るための3つの主要な指標です。これらはSEOのランキング要因にも含まれており、無視できません。
- LCP (Largest Contentful Paint): ページの主要コンテンツ(多くはメイン画像や大きなテキストブロック)が読み込まれるまでの時間。リフォームサイトでは、トップページのメインビジュアルや施工事例の「Before/After」写真がこれに該当します。2.5秒以内が「良好」の目安です。
- FID (First Input Delay): ユーザーが最初にリンクやボタンをクリックしたとき、ブラウザが応答するまでの時間。操作への反応性を示します。「問い合わせボタン」や「もっと見る」ボタンがすぐに反応するか、が重要です。100ミリ秒未満が「良好」です。
- CLS (Cumulative Layout Shift): ページの読み込み中に、どれだけレイアウトのズレ(ガタつき)が発生したかを示す指標。画像が後から読み込まれてテキストがガクンと下にずれる、といった現象がこれにあたります。ユーザーの誤クリックを誘発するため、体験を大きく損ないます。0.1未満が「良好」です。

ON-CREATE
リフォームサイトでは、特に多くの画像を使うためLCPとCLSが悪化しがちです。これらの指標を意識することが、改善の第一歩となります。
2. 現状把握:まずやるべき速度診断と指標チェック

無料ツールでのチェック方法(PageSpeed Insights / Lighthouse / GTmetrix の使い分け)
改善を始める前に、まずは自社サイトの現状を客観的に把握することが重要です。以下の無料ツールを活用しましょう。
- PageSpeed Insights (PSI): Googleが提供する最も標準的なツール。「リフォーム ホームページ制作」での上位表示を目指すなら、まずこのツールのスコアを基準にしましょう。実際のユーザー環境に基づくデータ(フィールドデータ)と、Googleのサーバーで計測したデータ(ラボデータ)の両方を確認できるのが特徴です。
- Lighthouse: Google Chromeのデベロッパーツールに内蔵されている機能。自社のPC環境で手軽に計測できます。ログインが必要なページや、開発中のサイトをチェックするのに便利です。
- GTmetrix: PSIよりもさらに詳細な分析が可能。ページの読み込み過程を滝グラフ(ウォーターフォール)で可視化し、どのファイルがボトルネックになっているかを特定するのに役立ちます。技術的な原因究明に向いています。
使い分けのポイント:
- 定期的な健康診断として「PageSpeed Insights」でスコアをチェック。
- 制作・改修中のパフォーマンス確認には「Lighthouse」を手元で実行。
- スコアが悪かった際の原因究明に「GTmetrix」で深掘りする、という流れがおすすめです。
測定時の注意点(モバイル・実測データとラボデータの違い)
速度を測定する際には、いくつか注意点があります。

- 必ず「モバイル」で測定する: デフォルトが「PC」になっていることもありますが、評価基準はモバイルです。必ずモバイルのスコアを優先して確認してください。
- 実測データ(フィールドデータ)を重視する: PageSpeed Insightsに表示される「実際のユーザーの環境で評価する」という項目が実測データです。これは過去28日間の実際のユーザー体験を集計したもので、Googleが最も重視する指標です。サイト公開直後などデータがない場合は表示されません。
- ラボデータは「改善のヒント」: ラボデータは、特定の環境下で計測した再現テストの結果です。毎回多少のブレはありますが、具体的な改善点(「次世代フォーマットでの画像の配信」など)を見つけるための重要な手がかりとなります。
重要指標の優先順位付け(改善順の判断基準)
PageSpeed Insightsの診断結果には、多くの改善項目が提案されます。しかし、全てに一度に取り組むのは非効率です。以下の基準で優先順位をつけましょう。
- 最も効果が大きい項目: 診断結果の上部に表示される「改善できる項目」の中で、「時間短縮(秒)」の見積もりが最も大きいものから着手します。多くの場合、「画像」「CSS」「JavaScript」に関連する項目が上位に来ます。
- Core Web Vitals (特にLCP) に直結する項目: 「LCP の問題の診断」にリストアップされている項目は最優先です。リフォームサイトでは、メインビジュアルの画像読み込み遅延が原因であることが多いです。
- 実装コストが低い項目: 画像の圧縮や不要なプラグインの停止など、専門知識が少なくてもすぐに対応できるものは、効果が小さくても早めに実施しましょう。
3. まず取り組むべき“低コストで効果が出る”改善

画像最適化(サイズ変更・圧縮・フォーマット変換:WebP/AVIF)
リフォームサイトで最も重くなりがちなのが「画像」です。そして、最も改善効果を体感しやすいのも画像最適化です。

- 適切なサイズに変更(リサイズ): 例えば、幅800pxで表示される場所に、幅4000pxの巨大な画像をアップロードしていませんか? 事前に表示サイズに合わせて画像をリサイズするだけで、ファイル容量は劇的に減少します。
- 画質を保ちながら圧縮: 専用ツールやプラグインを使い、見た目の品質をほとんど損なわずにファイルサイズを圧縮します。JPEGやPNG形式の画像を50〜70%程度圧縮するのが一般的です。
- 次世代フォーマットへの変換: WebP (ウェッピー) や AVIF (アビフ) は、従来のJPEGやPNGよりも高い圧縮率を誇る画像フォーマットです。WordPressなら、専用プラグインを導入するだけで、対応ブラウザにのみ自動でWebP画像を配信できます。これは非常に効果的な施策です。
画像の遅延読み込み(lazy loading)と優先表示の設定(LCP画像の優先)
- 遅延読み込み (lazy loading): ページを開いた瞬間に全ての画像を読み込むのではなく、画面に表示される直前になってから画像を読み込む技術です。これにより、初期表示速度が大幅に向上します。長い施工事例ページなどでは特に有効です。現在のWordPressでは標準で実装されていますが、テーマやプラグインで無効になっていないか確認しましょう。
- LCP画像の優先読み込み: 遅延読み込みは便利ですが、ページの第一印象を決めるメインビジュアル(LCPになりやすい画像)まで遅延させてしまうと逆効果です。その画像だけは遅延読み込みの対象から除外し、
<link rel="preload">を使うなどして最優先で読み込ませる設定が重要です。
不要プラグイン・外部スクリプトの整理(SNSウィジェットやチャットの注意点)

WordPressサイトでは、手軽に機能を追加できるプラグインが便利ですが、多すぎたり、品質の低いプラグインを使ったりすると、サイト全体の動作を重くする原因になります。
- 「とりあえず入れた」プラグインの停止・削除: 現在使っていない、機能が重複しているプラグインは定期的に見直して削除しましょう。
- 外部スクリプトの遅延: Instagramのフィード表示ウィジェット、アクセス解析ツール、Webチャットツールなどは、外部サーバーと通信するため、表示速度に影響を与えがちです。これらの読み込みをページの主要コンテンツが読み終わった後に実行させる(遅延読み込み)設定ができないか確認しましょう。
4. フロントエンド最適化(HTML/CSS/JS)

CSSの最適化(Critical CSSの抽出・遅延読み込み)
CSSはウェブサイトのデザインを指定するファイルですが、読み込み方法を工夫することで表示を高速化できます。
- Critical CSSの抽出: ページの初期表示(ファーストビュー)に必要な最小限のCSSだけを抽出し、HTML内に直接書き込む手法です。これにより、外部CSSファイルの読み込みを待たずに、ページの骨格を素早く表示できます。
- 非同期読み込み: 初期表示に不要な残りのCSSは、ページの読み込みをブロックしないように後から非同期で読み込みます。これらは専門的な知識が必要ですが、高機能なキャッシュプラグインには自動で実行してくれるものもあります。
JavaScript最適化(defer/async、不要スクリプトの削減)
JavaScriptは、サイトに動き(スライドショー、ポップアップなど)を加えるために使われますが、しばしば表示速度のボトルネックになります。
- defer/async属性の活用: スクリプトの読み込み方法を指定する属性です。
defer: HTMLの解析を止めずにスクリプトをダウンロードし、解析が終わってから実行します。ページの表示に影響を与えにくい場合に適しています。async: HTMLの解析と並行してスクリプトをダウンロードし、完了次第実行します。他のスクリプトとの依存関係がない独立したスクリプト(広告タグなど)に向いています。
- 不要なスクリプトの削減: 使われていないjQueryのプラグインや、過剰なアニメーション効果などは、パフォーマンスを犠牲にしてまで導入する価値があるか見直しましょう。特にリフォームサイトでは、派手な動きよりも、施工事例がクリアに見えることの方が重要です。
リソースの圧縮・結合・最小化(minify)とHTTP/2の考え方
- 最小化 (Minify): CSSやJavaScriptファイルから、不要なスペース、改行、コメントなどを削除してファイルサイズを小さくすることです。
- 結合 (Combine): 複数のCSSやJSファイルを1つにまとめることで、サーバーへのリクエスト回数を減らす手法です。
- HTTP/2の考え方: ただし、現在主流の通信プロトコル「HTTP/2」では、複数ファイルを並行して効率的に転送できるため、ファイルの「結合」は必ずしも有効とは限りません。むしろ細かく分割した方が効率的な場合もあります。キャッシュプラグインの設定で、HTTP/2に対応しているサーバーであれば結合をオフにする選択肢も検討しましょう。
5. フォント最適化:表示遅延を防ぐ設定

Webフォントの読み込み戦略(preload / font-display: swap)

企業のブランドイメージを伝えるWebフォントは魅力的ですが、外部から読み込むため表示遅延の原因になりやすい要素です。
font-display: swap;の指定: これをCSSに追加すると、Webフォントが読み込まれるまでの間、一時的にOS標準のフォント(代替フォント)でテキストを表示し、読み込み完了後にWebフォントに置き換えることができます。これにより、テキストが全く表示されない時間(FOIT)を防ぎ、ユーザーがすぐにコンテンツを読めるようになります。preloadの活用: 特に重要なWebフォントファイルは、<link rel="preload">を使ってブラウザに優先的に読み込むよう指示することで、表示を早めることができます。
必要な文字セットだけ使う・アイコンフォントの代替
- サブセット化: 日本語フォントは数千〜数万の文字を含むため、ファイルサイズが非常に大きくなります。サイトで使う文字だけを抽出した「サブセット」フォントを作成・利用することで、容量を劇的に削減できます。
- アイコンフォントの代替: 「家」や「電話」といった簡単なアイコンのために、巨大なアイコンフォントファイルを読み込んでいませんか? SVG(ベクター画像)を使えば、より軽量で、かつ綺麗にアイコンを表示できます。必要なアイコンだけをSVGでインライン展開するか、画像として読み込む方法が推奨されます。
6. サーバー・ネットワーク周りの改善(中〜上級)

適切なホスティング選び(共有・VPS・マネージドWPの比較)
サイトの表示速度は、土台となるサーバーの性能に大きく依存します。
- 共有サーバー: 安価ですが、他の利用者とリソースを共有するため、他サイトの影響で遅くなることがあります。小規模サイト向けです。
- VPS(仮想専用サーバー): 自由度が高く性能も安定しますが、サーバー管理の専門知識が必要です。
- マネージドWordPressホスティング: WordPressに最適化された高速な環境(LiteSpeedサーバーなど)やキャッシュ機能が最初から提供されており、専門知識がなくても高速なサイトを運用しやすいのが特徴です。リフォーム業のサイトで安定したパフォーマンスを求めるなら、有力な選択肢です。
アクセス数やサイトの規模に応じて、適切なサーバープランを選ぶことが重要です。
CDN導入で全国・モバイルの体感速度を改善する理由
CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)は、サイトの画像やCSSなどの静的コンテンツを、世界中の複数のサーバーにキャッシュ(複製)しておく仕組みです。
ユーザーがサイトにアクセスすると、物理的に最も近いサーバーからコンテンツが配信されるため、表示速度が向上します。特に、全国の様々な地域からアクセスがあるリフォームサイトや、モバイルユーザーのように通信環境が多様な場合に、体感速度を安定させる効果が絶大です。Cloudflareなど無料で始められるサービスもあります。
圧縮と転送最適化(Gzip / Brotli、HTTP/2・HTTP/3、TLS 設定)
- 転送圧縮 (Gzip / Brotli): サーバーからブラウザにファイルを送る際に、ファイルを圧縮して転送量を減らす技術です。BrotliはGzipよりも圧縮率が高い新しい方式です。サーバー側での設定が必要ですが、多くのレンタルサーバーで有効になっています。
- 最新プロトコルの利用 (HTTP/2, HTTP/3): これらはウェブ通信を高速化するための新しいルールです。サイトがHTTP/2やHTTP/3に対応しているサーバーでホストされているか確認しましょう。SSL化(https://)が前提条件です。
- TLS設定: SSL/TLSのバージョンが古いと、暗号化通信の確立に時間がかかることがあります。最新のTLS 1.3に対応しているサーバーを選ぶことで、セキュリティと速度の両方を向上できます。
7. CMS(WordPress)特有の対策とプラグイン運用方針

WordPressで優先する設定(キャッシュ・オブジェクトキャッシュ・PHP OPcache)
WordPressは動的にページを生成するため、そのままだと表示が遅くなりがちです。キャッシュを使いこなすことが高速化の鍵です。
- ページキャッシュ: 一度生成したページをHTMLファイルとして保存し、次回からそれを使い回す仕組み。最も基本的なキャッシュで、効果も絶大です。
- オブジェクトキャッシュ: データベースへの問い合わせ結果を一時的にメモリに保存する仕組み。複雑なサイトで効果を発揮します。
- PHP OPcache: PHPプログラムの実行を高速化する仕組み。サーバー側で有効になっているか確認しましょう。
信頼できるキャッシュ・最適化プラグインの導入方針(設定のポイント)
これらのキャッシュ設定を手軽に実現するのが、キャッシュ系プラグインです。
- 代表的なプラグイン: WP Rocket (有料), LiteSpeed Cache (LiteSpeedサーバー専用), W3 Total Cache (多機能・上級者向け) などがあります。
- 導入方針:
- 評価と実績で選ぶ: 多くのユーザーがいて、定期的にアップデートされている信頼性の高いプラグインを選びます。
- 機能の重複を避ける: 複数のキャッシュプラグインや画像最適化プラグインを同時に入れると、互いに干渉して不具合の原因になります。機能が重複しないように整理しましょう。
- 設定は慎重に: ファイルの圧縮や結合などの設定は、テーマや他のプラグインとの相性で表示崩れを起こすことがあります。一つずつ設定を変更し、都度表示を確認しながら進めましょう。
テーマ・プラグインを軽量化する運用ルール(不要機能のオフ等)

- 軽量なテーマを選ぶ: 多機能で派手な海外テーマは、多くの不要なCSSやJSを読み込んでいる場合があります。シンプルで、コードが最適化された国産テーマや、ブロックエディタに完全対応したテーマは軽量な傾向にあります。
- プラグインは最小限に: 「この機能は本当に必要か?」を常に自問し、代替手段がないか検討しましょう。例えば、簡単なレイアウト調整なら、プラグインではなくテーマの機能や追加CSSで対応できないか考えます。
- 機能の無効化: テーマやプラグインに搭載されている機能のうち、使っていないもの(例: WooCommerce関連機能、特定の投稿タイプなど)は、設定でオフにすることで不要なリソースの読み込みを防げます。
8. 画像・施工事例ページの高速化テクニック(リフォーム業向け)

ビフォー・アフター画像の表示戦略(サムネ→拡大の遅延読み込み)

施工事例ページでは、多数のビフォー・アフター画像がページの重さの主因となります。
効果的なのは、最初は軽量なサムネイル画像だけを表示し、ユーザーがクリック(またはタップ)したら、初めて高解像度の画像をポップアップ(ライトボックス)で表示する戦略です。これにより、ページ全体の初期読み込みを高速に保ちながら、詳細を見たいユーザーには綺麗な画像を提供できます。
高解像度写真の扱い方(ライトボックスの最適化、サムネでの圧縮)

- ライトボックスの最適化: ポップアップ表示に使うJavaScriptライブラリも、軽量なものを選びましょう。画像のスワイプ機能など、必要な機能に絞ったシンプルなものが望ましいです。
- サムネイルの徹底的な圧縮: 一覧ページに表示するサムネイル画像は、ファイルサイズを数KB〜数十KB程度にまで徹底的に圧縮します。クリック先の高解像度画像とは別に、サムネイル専用の小さい画像を生成して使うのがベストです。
ギャラリーやスライダーの軽量化ポイント

トップページや施工事例でよく使われる画像スライダーやギャラリーも、注意が必要です。
- 軽量なプラグインを選ぶ: jQueryに依存しない、バニラJS(素のJavaScript)で書かれたスライダーは動作が軽い傾向にあります。
- 画像の枚数を絞る: スライダーに10枚も20枚も画像を設定していませんか? ユーザーが全て見る可能性は低く、読み込みの無駄になります。最も伝えたい3〜5枚に厳選しましょう。
- 遅延読み込みの活用: 最初の1枚だけを通常通り読み込み、2枚目以降はスライドされる直前に読み込む(lazy loading)機能があるスライダーを選びましょう。
9. 計測・監視・改善の運用フロー

定期測定(KPI設定:LCP/FID/CLS とページごとの閾値)
サイトの高速化は一度やったら終わりではありません。コンテンツの追加やプラグインの更新で、気づかないうちに速度が低下することがあります。

- KPI設定: Core Web Vitalsの各指標(LCP, FID, CLS)について、自社の目標値(例: LCP 2.5秒未満を維持)を設定します。
- 定点観測: PageSpeed Insightsを使って、少なくとも月に一度はトップページ、施工事例一覧、個別の事例ページなど、主要なページの速度を計測し、記録しましょう。
変更時のテスト手順(ステージング→本番、A/Bテストの注意)
サイトに大きな変更(テーマの変更、新プラグイン導入など)を加える際は、いきなり本番環境に適用するのは危険です。
- ステージング環境でのテスト: 本番サイトの複製である「ステージング環境」を用意し、そこで変更を適用して速度や表示に問題がないか事前にテストします。
- A/Bテストの注意: デザインやCTAボタンのA/Bテストツールは、多くの場合JavaScriptでページの要素を書き換えるため、表示速度やCLSに影響を与えることがあります。導入する際は、速度への影響も必ず計測しましょう。
速度改善の効果を事業KPIにつなげる方法(直帰率/問い合わせ数の追跡)
速度改善は、それ自体が目的ではありません。ビジネスの成果につなげるために、改善前後の数値を比較しましょう。

- Google Analytics 4 (GA4)での計測:
- 直帰率の低下: 速度改善後に、特定のランディングページの直帰率が下がったか。
- 滞在時間の上昇: ユーザーがサイト内を回遊する時間が増えたか。
- コンバージョン率(CVR)の向上: 最終的な「問い合わせ完了」や「資料請求」の割合が増えたか。
これらのデータを関連付けて分析することで、速度改善への投資効果を具体的に証明できます。
10. SEO/LLMOを意識した実装(構造化データ・コンテンツ側の工夫)

FAQスニペットや構造化データ(FAQ schema / Organization / LocalBusiness)の配慮
構造化データは、検索エンジンがページの内容をより深く理解するのを助けます。これは表示速度と直接関係ありませんが、ユーザー体験とSEOを向上させる上で重要です。
LocalBusinessスキーマ: 会社名、住所、電話番号などをマークアップし、地域検索での信頼性を高めます。FAQPageスキーマ: 「よくある質問」をマークアップすることで、検索結果に質問と回答が表示されやすくなり、クリック率の向上が期待できます。
これらのスクリプトは非同期で読み込むなど、ページのレンダリングを妨げないように実装することが大切です。
コンテンツ表示と速度のバランス(初期表示で重要情報をすぐ出す)
技術的な高速化と同時に、コンテンツの表示順序も重要です。ユーザーが最も知りたい情報(例えば、「このリフォームにはいくらかかるのか?」「どんな工事が得意なのか?」といった答え)を、ページの最上部に簡潔に提示しましょう。
たとえ全体の読み込みが少し遅れても、ユーザーの疑問に答える 핵심情報が最初に表示されれば、離脱を防ぐことができます。
LLMに拾われやすい要素(明確な見出し、短い要約、FAQ形式の質疑応答)
今後の検索体験では、AI(LLM: 大規模言語モデル)がサイトの情報を要約してユーザーに提示する機会が増えると考えられます。AIが情報を抽出しやすいように、コンテンツを整理しておくことも、間接的なSEO対策となります。
- 明確なH2, H3見出し: 「キッチンのリフォーム費用と相場」のように、内容が具体的にわかる見出しをつけます。
- 記事の冒頭に要約を置く: この記事で何がわかるのかを数行でまとめます。
- 一問一答形式のコンテンツ: FAQのように、一つの質問に対して簡潔に答える形式は、AIが引用しやすい構造です。
11. 実務テンプレ:初心者〜中級者向けの実装手順(チェックリスト形式)

1日でできる初動タスク(優先度高)
- [ ] PageSpeed Insightsで現状のモバイルスコアを測定・記録する。
- [ ] サイトにアップロード済みの高解像度画像を特定し、リサイズ・圧縮して再アップロードする。
- [ ] 画像圧縮プラグイン(例: EWWW Image Optimizer)を導入し、今後の画像アップロードを自動最適化する設定を行う。
- [ ] 現在使用していないプラグインをリストアップし、無効化・削除する。
- [ ] キャッシュプラグインを導入し、基本的なページキャッシュを有効にする。
1週間でやるべき設定(CDN導入、キャッシュ設定など)
- [ ] 無料CDN(Cloudflareなど)を導入し、設定を有効にする。
- [ ] 導入したキャッシュプラグインで、CSSとJavaScriptの最小化(minify)を有効にし、表示崩れがないか確認する。
- [ ] 画像の遅延読み込み(lazy loading)が有効になっているか確認し、LCP画像が除外されているかチェックする。
- [ ]
font-display: swap;がWebフォントのCSSに指定されているか確認し、なければ追記する。
1ヶ月で取り組む改善(画像リライト、テーマ見直し、サーバー移行)
- [ ] 過去の施工事例ページやブログ記事の画像を、WebP形式に一括変換するプラグインを導入・実行する。
- [ ] 現在のWordPressテーマが重い場合、より軽量なテーマへの変更を検討・テストする。
- [ ] 共有サーバーで速度に限界を感じる場合、マネージドWordPressホスティングなど高速なサーバーへの移行を計画・実行する。
- [ ] PageSpeed Insightsで再度スコアを測定し、改善効果を確認する。
12. よくある失敗と回避策(リフォームサイトのケーススタディ)

事例A:施工事例ページが重い原因と解決(Before/After)
- 失敗: 施工事例ページに、スマホで撮影したままの巨大な画像(5MB以上)を20枚以上掲載。ページの読み込みに15秒以上かかり、直帰率が80%を超えていた。
- 解決策:
- 全ての画像をPCの画面幅に合わせて1200px程度にリサイズ。
- WebP形式に変換し、画質80%で圧縮。1枚あたりのファイルサイズを平均200KBまで削減。
- ページには主要な5枚のみを表示し、「もっと見る」ボタンで残りを遅延読み込みさせるように改修。
- 結果: LCPが3秒台に改善し、ページの直帰率が50%台まで低下した。
事例B:サードパーティウィジェット導入で速度低下 → 対処法
- 失敗: 良かれと思い、Instagramの投稿を自動表示するウィジェットと、高機能なWebチャットツールを導入。外部からのスクリプト読み込みが増え、サイト全体の表示が体感でわかるほど遅くなった。
- 解決策:
- Instagramウィジェットは廃止。代わりに、厳選した投稿のスクリーンショットを画像として掲載し、公式アカウントへのリンクを設置する形に変更。
- Webチャットツールは、ページの主要コンテンツが全て読み込まれた後にスクリプトを読み込むように、タグマネージャーで遅延配信設定を行った。
- 結果: PageSpeed Insightsのスコアが15ポイント改善し、操作への反応がスムーズになった。
事例C:スマホでのレイアウト崩れがLCSを悪化させたケース
- 失敗: PCでは問題なかったが、スマホで見たときだけ、広告バナー画像のサイズ指定がされておらず、読み込み後にテキストがガクンと下にずれる現象が発生。CLSスコアが「要改善」レベルになっていた。
- 解決策:
- 全ての画像タグ(
<img>)と広告要素に、width(幅)とheight(高さ)の属性を明記。 - CSSでアスペクト比(
aspect-ratio)を指定し、画像の読み込み前から表示領域が確保されるように修正。
- 結果: CLSスコアが0.01まで改善し、「良好」判定に。ユーザーの誤タップも減少した。
- 全ての画像タグ(
13. 最終チェックリスト(公開前に必ず確認する項目)

技術面チェック
- [ ] 画像は圧縮され、WebPなどの次世代フォーマットで配信されているか?
- [ ] ページキャッシュは有効になっているか?(シークレットモードで確認)
- [ ] LCPとなりうるメイン画像は優先的に読み込まれているか?
- [ ] CSSとJavaScriptは最小化されているか?
- [ ] サーバーのGzip/Brotli圧縮は有効か?
コンテンツ面チェック
- [ ] ファーストビューに、ユーザーが最も知りたい情報(キャッチコピーや強み)が表示されているか?
- [ ] 画像の読み込み中にレイアウトのズレ(CLS)は発生しないか?
- [ ] 問い合わせボタンなど、重要なCTAはすぐに操作可能か?
- [ ] FAQや会社情報などの構造化データは正しく設定されているか?
ビジネス面チェック
- [ ] 最もコンバージョンに近いランディングページ(サービスページや事例ページ)の表示速度は十分に速いか?
- [ ] 速度改善前後のGA4データを比較できる準備はできているか?
- [ ] 問い合わせフォームの表示や送信にストレスがないか?
14. FAQ:よくある質問(ユーザーが検索しそうな短答)

「画像は何%圧縮すればいいですか?」
一概には言えませんが、JPEG形式であれば品質75〜85%程度が目安です。見た目の劣化がほとんどなく、ファイルサイズを大幅に削減できます。最も重要なのは、圧縮率の数字ではなく、実際に目で見て「綺麗に見える範囲で、できるだけ軽くする」ことです。
「有料CDNは本当に必要ですか?」
必須ではありませんが、費用対効果は高い投資です。特に、広域のエリアを対象にしている場合や、アクセス数が多いサイトでは、体感速度の向上とサーバー負荷の軽減に大きく貢献します。まずはCloudflareなどの無料プランから試してみるのがおすすめです。
「WordPressで一番効果が出る改善は何ですか?」
サイトによりますが、ほとんどの場合で**「画像の最適化」と「キャッシュの有効化」**が最も効果的です。リフォームサイトは画像が多いため、この2つを徹底するだけでPageSpeed Insightsのスコアが劇的に改善されるケースが非常に多いです。まずはここから着手してください。
15. まとめと今後のステップ
本記事では、リフォーム会社のホームページにおける表示速度の重要性から、具体的な改善手順までを網羅的に解説しました。ページの高速化は、一度きりの作業ではなく、継続的な改善活動です。
重要なのは、まず自社のサイトの現状を正しく把握し、本記事のチェックリストを参考に、できるところから一つずつ着実に改善を進めていくことです。特に「画像の最適化」と「キャッシュの導入」は、多くのサイトで即効性があり、大きな効果が期待できます。
高速なウェブサイトは、機会損失を防ぎ、顧客からの信頼を高め、ひいては売上向上に直結する強力な武器となります。この記事が、貴社のウェブ集客を加速させる一助となれば幸いです。次のステップとして、まずはPageSpeed Insightsで自社サイトを測定することから始めてみましょう。

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