依頼前チェックリスト:制作会社に必ず確認すべき項目と発注のコツ

「ホームページを作りたいが、何から伝えればいいかわからない」 「以前、制作会社に依頼したが、全く問い合わせが来ないまま放置されている」
リフォーム会社様から、このようなご相談を頻繁にいただきます。ホームページ制作は、家づくりと同じです。設計図(要件定義)が曖昧なまま着工(制作)すれば、現場でトラブルが起き、完成後に「思っていたものと違う」という結果になりかねません。
本記事では、リフォーム業界に特化したWeb制作のプロの視点から、発注前に必ず確認すべきチェックリストと、失敗しないための発注のコツを完全網羅しました。このリストを手元に置いて商談に臨むだけで、リスクを最小限に抑え、集客できるWebサイトへの第一歩を踏み出せます。
この記事で得れること
✓ ホームページ制作依頼前の確認すべきチェックリスト
✓ ホームページ制作発注のコツ
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/
- 1. 1. はじめに:なぜ「依頼前チェックリスト」が必要か
- 1.1. 現状把握(目的・KPI設定)の重要性
- 1.2. よくある失敗パターン(発注前の誤解)
- 2. 2. 発注前に決めておくべき“目的と優先順位”
- 2.1. 集客(SEO/広告)かブランディングか—目的の切り分け
- 2.2. 成約(CV)に結びつけるKPI例
- 2.3. 予算とROIの見立て方
- 3. 3. 依頼範囲(スコープ)を明確にする項目
- 3.1. サイト構成(ページ数・必須ページの確認)
- 3.2. コンテンツ制作範囲:コピー・写真・施工事例・動画の有無
- 3.3. デザイン範囲:テンプレート流用かフルデザインか
- 4. 4. 技術要件とCMS・運用面の確認
- 4.1. CMS選定(WordPress等)の可否と編集しやすさ
- 4.2. モバイル最適化/レスポンシブの確認ポイント
- 4.3. 表示速度・SEOの初期対策(構造化データ、メタ設計)
- 5. 5. SEO・集客施策の取り決め
- 5.1. キーワード調査と施策範囲(内部施策と外部施策)
- 5.2. 施工事例やコラム運用の仕組み(投稿テンプレート設計)
- 5.3. Googleビジネスや外部媒体との連携対応
- 6. 6. 成果測定とタグ(計測)設計
- 6.1. GA4・タグマネージャーの導入・権限設定
- 6.2. コンバージョン定義(電話・フォーム・LINE等)と計測方法
- 6.3. レポート頻度とKPI共有のルール
- 7. 7. スケジュールとマイルストーンの決め方
- 7.1. 提案〜設計〜制作〜検収の標準的な工程と納期目安
- 7.2. レビュー・フィードバックの回数と期限設定
- 7.3. 遅延時の対応ルール(追加費用やスケジュール再設定)
- 8. 8. 費用・見積りの読み方と交渉ポイント
- 8.1. 見積り項目の分解(初期費用/制作費/画像素材費/保守)
- 8.2. 追加費用が発生しやすいケース(追加ページ・機能)
- 8.3. コストを抑えるための現実的な代替案
- 9. 9. 契約・権利関係で必ず確認すること
- 9.1. 納品物の権利(画像・ソース・デザイン・文章)の帰属
- 9.2. 保守・バグ対応の期間と有償範囲
- 9.3. 機密保持(NDA)・第三者ライセンスの確認
- 10. 10. セキュリティ・バックアップ・障害対応
- 10.1. サーバー・バックアップ方針の明示
- 10.2. SSL/脆弱性対策/ログ管理の確認項目
- 10.3. 障害発生時の連絡フローとSLA(対応時間)
- 11. 11. 依頼先の選び方と評価基準
- 11.1. 業界実績(リフォーム・建築の事例確認)とレビューの見方
- 11.2. 技術的な信頼性(ポートフォリオの深掘り)
- 11.3. コミュニケーションと窓口(担当者の体制)
- 12. 12. 発注のコツ:交渉から発注までの実務チェックリスト
- 12.1. 見積り比較テンプレ(同条件比較のポイント)
- 12.2. テスト発注や段階的発注のすすめ(リスクを下げる方法)
- 12.3. 納品物受け取り時の受け入れテスト(チェックシート)
- 13. 13. 依頼後の運用体制を整える(公開後の勝ち筋)
- 13.1. 更新ルールと担当者の育成(社内運用マニュアル)
- 13.2. 継続的なSEO・広告運用の予算配分例
- 13.3. KPI振り返りと改善サイクルの回し方
- 14. 14. よくある質問(FAQ)
- 15. 15. まとめ:発注前に必ずやるべき最短チェック
- 15.1. 最低限チェックする“3つの合意点”
- 15.2. 即使えるテンプレ:発注メールの雛形
1. はじめに:なぜ「依頼前チェックリスト」が必要か

現状把握(目的・KPI設定)の重要性
なんとなく「古くなったからリニューアルしたい」という動機だけで動き出すのは危険です。現在のサイトの課題はどこにあるのか(アクセス数が少ないのか、問い合わせ率が低いのか)、そしてリニューアルによって何を達成したいのかを明確にすることで、提案されるプランの精度が劇的に変わります。
よくある失敗パターン(発注前の誤解)
多くの失敗事例は、「制作会社にお任せすれば、勝手に集客してくれる」という誤解から生まれます。
- デザイン重視の罠: 写真の見栄えは良いが、肝心の電話番号が見つけにくい。
- 更新の放置: 施工事例を更新したいのに、毎回費用がかかる仕様になっていた。 こうしたミスマッチを防ぐのが、事前のチェックリストです。
2. 発注前に決めておくべき“目的と優先順位”

集客(SEO/広告)かブランディングか—目的の切り分け
「地域名+リフォーム」で検索順位を上げたい(集客重視)のか、紹介客やOB客に対して信頼感を与えたい(ブランディング重視)のかで、サイトの構造は異なります。リフォーム業の場合、多くの場合は**「集客」が最優先**ですが、高級リノベーション専門などの場合はブランディングが先行することもあります。
成約(CV)に結びつけるKPI例
Webサイトのゴール(KGI)を達成するための中間指標(KPI)を仮決めしておきましょう。
- 月間の資料請求数
- 現場見学会の予約数
- 電話問い合わせ件数 具体的な数字があることで、制作会社も「その数値を達成するための導線」を提案しやすくなります。
予算とROIの見立て方
「安ければ良い」ではなく、投資対効果(ROI)で考えます。例えば「1件の受注で粗利が50万円」出るなら、Web制作に100万円かけても年間数件決まればペイできます。自社の平均単価から逆算し、妥当な予算感を掴んでおきましょう。
3. 依頼範囲(スコープ)を明確にする項目

サイト構成(ページ数・必須ページの確認)
見積もりの根拠となるのがページ数です。リフォームサイトに必須のページが含まれているか確認します。
- 施工事例一覧・詳細
- お客様の声
- メニュー別リフォームプラン(水回り、外壁など)
- 会社概要・スタッフ紹介
- よくある質問(Q&A)
コンテンツ制作範囲:コピー・写真・施工事例・動画の有無
ここが最もトラブルになりやすいポイントです。
- 原稿(文章): 自社で書くのか、プロのライターに取材してもらうのか?
- 写真素材: 手持ちのスマホ写真でいくのか、カメラマンを入れるのか? リフォームは「ビジュアルが命」です。予算が許す限り、プロによる撮影をおすすめします。
デザイン範囲:テンプレート流用かフルデザインか
「オリジナルデザイン」と言っても、ゼロから作るのか、既存のテンプレートをカスタマイズするのかで費用は倍以上変わります。自社のブランドカラーを出したい場合、どこまでカスタマイズ可能かを確認しましょう。
4. 技術要件とCMS・運用面の確認

CMS選定(WordPress等)の可否と編集しやすさ
リフォーム業界では**WordPress(ワードプレス)**の導入がスタンダードです。しかし、導入するだけでなく「施工事例を自社スタッフがスマホから簡単に投稿できるか」まで確認してください。管理画面のカスタマイズが含まれているかが重要です。
モバイル最適化/レスポンシブの確認ポイント
現在、リフォーム検討層の7〜8割はスマホからの閲覧です。PCのデザインだけでなく、スマホでの操作性(電話ボタンの押しやすさ、画像の表示速度)が最優先事項であると伝えましょう。
表示速度・SEOの初期対策(構造化データ、メタ設計)
表示速度が遅いと、ユーザーはすぐに離脱します。「GoogleのPageSpeed Insightsで一定のスコアを目指せるか」など、技術的な品質基準についても確認しておくと安心です。
5. SEO・集客施策の取り決め

キーワード調査と施策範囲(内部施策と外部施策)
「SEO対策もします」という言葉を鵜呑みにしてはいけません。「〇〇市 キッチンリフォーム」のような地域密着キーワードでの対策が含まれているか、具体的なキーワード選定の提案があるかを確認します。
施工事例やコラム運用の仕組み(投稿テンプレート設計)
SEOで順位を上げるには、継続的なコンテンツ発信が不可欠です。
- 施工事例ページに「地域名」「工事内容」「費用」を入れる欄があるか
- ブログ機能は使いやすいか これらがSEOに強い構造で作られているかをチェックします。
Googleビジネスや外部媒体との連携対応
MEO対策(Googleマップ順位)も重要です。サイト上の新着情報とGoogleビジネスプロフィールの連携や、Instagramの埋め込みなどが可能かどうかも確認ポイントです。
6. 成果測定とタグ(計測)設計

GA4・タグマネージャーの導入・権限設定
公開後の分析ツール(Google Analytics 4など)の導入費用が含まれているか、またそのアカウント権限は自社に付与されるか(これがないと将来困ります)を必ず確認してください。
コンバージョン定義(電話・フォーム・LINE等)と計測方法
「電話ボタンがタップされた回数」「LINE公式アカウントへの遷移数」など、フォーム送信以外の成果も計測できるように設定してもらいましょう。
レポート頻度とKPI共有のルール
保守契約を結ぶ場合、毎月のレポート提出はあるか、またそのレポートには単なるアクセス数だけでなく「改善提案」が含まれているかを確認します。
7. スケジュールとマイルストーンの決め方

提案〜設計〜制作〜検収の標準的な工程と納期目安
一般的なコーポレートサイトであれば2〜3ヶ月が目安ですが、リフォームサイトは事例データの整理などで時間がかかりがちです。繁忙期(9月〜12月など)を避けて公開するなど、逆算したスケジュールを組みましょう。
レビュー・フィードバックの回数と期限設定
デザインの修正回数に制限があるか確認します(例:修正は2回まで、3回目以降は有料など)。また、自社側の確認が遅れると納期が延びるため、社内の確認体制も整えておく必要があります。
遅延時の対応ルール(追加費用やスケジュール再設定)
万が一、制作側の都合で納期が遅れた場合の補償や、逆に自社都合で素材提出が遅れた場合の対応についても、契約前に合意しておくとトラブルを防げます。
8. 費用・見積りの読み方と交渉ポイント

見積り項目の分解(初期費用/制作費/画像素材費/保守)
「一式 〇〇万円」という見積もりは要注意です。
- ディレクション費
- デザイン費
- コーディング費
- CMS構築費 これらが細分化されているか確認しましょう。
追加費用が発生しやすいケース(追加ページ・機能)
「後からチャットボットを入れたい」「採用ページを追加したい」となった場合の単価表を事前にもらっておくと、将来の予算計画が立てやすくなります。
コストを抑えるための現実的な代替案
予算オーバーの場合、「ページ数を減らす」のではなく「原稿を自社で用意する」「フリー素材ではなく自社の施工写真を使う」などで調整するのが賢いコストダウンの方法です。
9. 契約・権利関係で必ず確認すること

納品物の権利(画像・ソース・デザイン・文章)の帰属
最重要項目です。 ドメインやサーバー、制作したデータの著作権が「自社(発注者)」にあるか必ず確認してください。リース契約などで「解約したらホームページが消える」という契約は絶対に避けるべきです。
保守・バグ対応の期間と有償範囲
納品後に表示崩れが見つかった場合、いつまで無償で直してくれるか(瑕疵担保期間)。通常は1〜3ヶ月程度が多いですが、明確にしておきましょう。
機密保持(NDA)・第三者ライセンスの確認
顧客情報(施工主の個人情報など)を取り扱う場合があるため、秘密保持契約(NDA)の締結は必須です。
10. セキュリティ・バックアップ・障害対応

サーバー・バックアップ方針の明示
WordPressは攻撃を受けやすいため、セキュリティ対策は必須です。定期的なバックアップが自動で行われるサーバー設定になっているか確認しましょう。
SSL/脆弱性対策/ログ管理の確認項目
「https」化(SSL対応)は標準ですが、問い合わせフォームのスパム対策(reCAPTCHAなど)も含まれているかチェックします。
障害発生時の連絡フローとSLA(対応時間)
「サイトが見れなくなった!」という緊急時に、どこへ連絡すればいいか、土日の対応はどうなるかを確認しておきます。
11. 依頼先の選び方と評価基準

業界実績(リフォーム・建築の事例確認)とレビューの見方
一般的なWeb制作会社よりも、建築・リフォーム業界に特化した会社、または実績が豊富な会社を選びましょう。「専門用語(例:在来工法、サイディングなど)が通じるか」は、コミュニケーションコストを大きく左右します。
技術的な信頼性(ポートフォリオの深掘り)
実績サイトを実際に見に行き、「スマホでの見やすさ」「表示スピード」「施工事例の探しやすさ」をユーザー目線でチェックしてください。
コミュニケーションと窓口(担当者の体制)
営業担当と制作担当(ディレクター)が別のケースがあります。実際にプロジェクトを進行する担当者と事前に話せる機会を作り、相性を確認することをおすすめします。
12. 発注のコツ:交渉から発注までの実務チェックリスト

見積り比較テンプレ(同条件比較のポイント)
相見積もり(アイミツ)を取る際は、条件を揃えないと比較できません。「トップページ+下層10ページ、CMS導入、原稿支給」など、条件を統一して依頼しましょう。
テスト発注や段階的発注のすすめ(リスクを下げる方法)
いきなり数百万円のフルリニューアルが不安な場合、まずは「LP(ランディングページ)1枚の制作」や「現状分析レポート」だけを依頼し、実力を測るのも一つの手です。
納品物受け取り時の受け入れテスト(チェックシート)
納品直前には、PCだけでなく、iPhone、Androidなど複数の端末で表示崩れがないか、問い合わせフォームが正しく機能するかを自社でもテストします。
13. 依頼後の運用体制を整える(公開後の勝ち筋)

更新ルールと担当者の育成(社内運用マニュアル)
「誰が、いつ、施工事例をアップするか」を決めましょう。制作会社に簡易的な操作マニュアルを作ってもらうと、引き継ぎがスムーズです。
継続的なSEO・広告運用の予算配分例
公開後は「制作費」はなくなりますが、「広告費」「運用保守費」が必要です。一般的に、売上目標の3〜5%程度をWebマーケティング予算として確保するのが理想です。
KPI振り返りと改善サイクルの回し方
3ヶ月に一度は制作会社(またはコンサルタント)と定例会を行い、数字に基づいた改善策(バナーの変更、記事の追加など)話し合いましょう。
14. よくある質問(FAQ)

制作会社に「予算が少ない」と言いづらいのですが…
むしろ最初に正直な予算枠を伝えた方が、その中で最大限の効果を出すプランを提案してもらえます。プロなら予算に合わせた引き算の提案ができるはずです。
発注タイミングはいつが良い?
リフォーム需要が高まる春(3〜4月)や秋(9〜10月)に公開を合わせるなら、その3〜4ヶ月前には発注が必要です。年末年度末は制作会社も繁忙期で納期が延びがちなので注意しましょう。
小さな工務店でもプロに頼むべき範囲は?
「トップページのデザイン」と「基本構造(CMS設計)」はプロに任せ、日々の「ブログ・施工事例」は自社でやるのが、費用対効果のバランスが良い運用法です。
15. まとめ:発注前に必ずやるべき最短チェック

ホームページ制作で失敗しないためには、丸投げをせず、自社が「何をしたいか」を明確にしておくことが全てです。最後に、最低限これだけは合意しておくべきポイントと、そのまま使えるメールテンプレートをご用意しました。
最低限チェックする“3つの合意点”
- 目的(KGI): 「問い合わせを月●件増やしたい」などの目標
- スコープ(範囲): 写真撮影や原稿作成はどちらがやるか
- 権利(所有権): 完成後のサイトとドメインは自社のものになるか
即使えるテンプレ:発注メールの雛形
以下のテンプレートをコピーして、お問い合わせ時にご活用ください。これがあるだけで、制作会社からの提案精度が格段に上がります。
件名:ホームページ制作の相談(株式会社〇〇)
【相談概要】
現在、自社サイトのリニューアル(または新規制作)を検討しており、
御社にお見積りとご提案をお願いしたく存じます。
【基本情報】
・会社名:株式会社〇〇リフォーム
・現サイトURL:https://...
・希望納期:202●年●月頃
【目的・課題】
・現状の課題:アクセスはあるが問い合わせが少ない / デザインが古く信頼感に欠ける
・リニューアルの目的:地域名での検索上位表示、WEB経由の受注増(月間●件目標)
【制作要件(想定)】
・ページ数:トップ+10ページ程度(施工事例、会社案内、メニュー等)
・CMS:WordPress希望(自社で施工事例を更新したい)
・素材:写真はプロ撮影を希望 / 原稿は自社で用意
【予算感】
・●●万円〜●●万円程度を想定
一度、オンライン等でお打ち合わせ可能でしょうか。
よろしくお願いいたします。
ON-CREATE
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