TTP(徹底的にパクる)の流儀 — 他社の成功モデルを自社経営に実装するベンチマーク手法

「必死に考えた自社オリジナルのチラシより、他社の真似をしたチラシの方が反響が出た」 もしあなたがそう感じたことがあるなら、それはビジネスの真理に触れています。
リフォーム業界において、集客や経営改善のスピードが速い会社には共通点があります。それは、**「ゼロから自分で考えない」**ということです。
ビジネスの世界では「TTP(徹底的にパクる)」という言葉がよく使われます。言葉の響きは悪いかもしれませんが、これは決して「手抜き」や「悪」ではありません。成功しているモデルを分析し、自社に取り入れる「ベンチマーク」や「モデリング」と呼ばれる正当な経営戦略です。
本記事では、単なるモノマネに終わらず、自社の利益に変えるための正しいTTPの流儀と、具体的な実行プロセスについて解説します。
この記事で得れること
✓ 他社の成功から学ぶ戦略
✓ 具体的なプロセス
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/
- 1. 1. なぜリフォーム経営において「TTP(徹底的にパクる)」が最強の戦略なのか
- 1.1. TTPの真意とは「盗作」ではなく「成功法則のモデリング」である
- 1.2. ゼロからオリジナルを考える「車輪の再発明」が失敗する理由
- 1.3. 成長しているリフォーム会社ほど、他社の「勝ちパターン」を知っている
- 2. 2. 表面をパクるな、裏側をパクれ — 成果を出すための観察ポイント
- 2.1. 【デザイン・画像】ではなく【構成・導線】をTTPする
- 2.2. 【キャッチコピー】ではなく【ターゲットへの訴求軸】をTTPする
- 2.3. 【イベント内容】ではなく【集客から成約までのプロセス】をTTPする
- 3. 3. 自社に最適な「ベンチマーク先」を見つける3つの選定基準
- 3.1. 商圏が被らない「他県の成功モデル」を探す(エリアずらし)
- 3.2. 自社と「会社規模・強み」が似ている少し上の先輩企業を狙う
- 3.3. リフォーム業界以外の「異業種」の接客・追客モデルを取り入れる
- 4. 4. TTPを実行に移すための具体的な5ステップ(分解と再構築)
- 4.1. ステップ1:情報収集(Webサイト、チラシ、実際の問い合わせ)
- 4.2. ステップ2:要素分解(なぜこの言葉を使ったのか?を仮説立てる)
- 4.3. ステップ3:抽象化(自社の商材・エリアに置き換えるためのルール化)
- 4.4. ステップ4:自社への転用(テストマーケティングによる実装)
- 4.5. ステップ5:改善と検証(オリジナル要素の付加)
- 5. 5. 守るべき「守破離」の鉄則とやってはいけないNG行動
- 5.1. 著作権と肖像権の侵害 — コピペがもたらす致命的なリスク
- 5.2. 「守(TTP)」を徹底してから「破(アレンジ)」へ進む重要性
- 5.3. 表面的な模倣が招く「ブランドの不一致」と「顧客の混乱」
- 6. 6. まとめ:TTPは経営スピードを加速させる「学び」の姿勢そのもの
- 6.1. 次のアクション
1. なぜリフォーム経営において「TTP(徹底的にパクる)」が最強の戦略なのか

TTPの真意とは「盗作」ではなく「成功法則のモデリング」である
まず誤解を解いておきたいのは、TTPとは、他社の文章や画像をそのままコピー&ペーストすること(盗作)ではないということです。これは法律違反であり、企業の信頼を失墜させます。
ビジネスにおけるTTPとは、「なぜ、その会社がうまくいっているのか?」という「構造(仕組み)」や「考え方(ロジック)」を真似ることを指します。 例えば、ソフトバンクの孫正義氏は「タイムマシン経営(海外で流行ったビジネスモデルを日本にいち早く持ち込む)」で成功しました。これも一種のTTPです。成功事例という「答え」が既に世の中にあるのですから、それを利用しない手はありません。
ゼロからオリジナルを考える「車輪の再発明」が失敗する理由
「他にはない斬新なアイデアで勝負したい」という経営者の情熱は素晴らしいものですが、マーケティングにおいてそれはハイリスクです。 既に先人たちが試行錯誤し、「車輪」という便利な道具を発明しているのに、またゼロから「丸くて転がるもの」を考え直すようなものです。これを「車輪の再発明」と呼び、時間の無駄とされています。
リフォーム集客において「反応が出るレイアウト」「刺さるキーワード」はある程度決まっています。基礎がない状態でオリジナリティを追求しても、それは単なる**「独りよがり」**になりかねません。
成長しているリフォーム会社ほど、他社の「勝ちパターン」を知っている
売上を伸ばし続けるリフォーム会社の社長や集客担当者は、驚くほど他社の動きを見ています。「〇〇社のあのチラシ、当たりだったらしいよ」「あの会社のWebサイト、導線が変わったね」といった情報に敏感です。
彼らは、他社のテストマーケティングの結果(=成功事例)を後出しジャンケンで自社に取り入れています。「実験」にかかるコストと時間をショートカットできることこそが、TTP最大のメリットなのです。
2. 表面をパクるな、裏側をパクれ — 成果を出すための観察ポイント


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TTPで失敗する典型例は「見た目だけ」を真似ることです。重要なのは、そのデザインの裏にある「意図」を読み解くことです。
【デザイン・画像】ではなく【構成・導線】をTTPする
かっこいいWebサイトを見て、色使いやフォントだけを真似していませんか? 見るべきポイントはそこではありません。
- 問い合わせボタン(CTA)の位置: どのタイミングでボタンが出てくるか?
- 情報の順番: 「施工事例」を見せた後に「お客様の声」を見せているか?
- ヘッダー情報: 電話番号の近くに何と書いてあるか?(例:「9時〜18時受付」など)
これらはすべて、**「ユーザーを迷わせず行動させるための計算」**です。この「構成と導線」こそをパクる必要があります。
【キャッチコピー】ではなく【ターゲットへの訴求軸】をTTPする
例えば「主婦に大人気!魔法のキッチン」というコピーがあったとします。この言葉そのものではなく、**「誰の、どんな悩みに刺さったのか?」**という訴求軸を分析します。
- 言葉: 「魔法のキッチン」
- 訴求軸(本質): 「掃除が楽になり、家事時間を短縮できることへの共感」
自社で取り入れる際は、言葉を変えてもこの「家事時短への共感」という軸をブラさずに展開することで、同じような成果が期待できます。
【イベント内容】ではなく【集客から成約までのプロセス】をTTPする
「網戸張り替えキャンペーン」で集客に成功している会社があるとします。ここで真似るべきは「網戸張り替え」そのものではありません。
- どのようなチラシで集め(オファーの強さ)
- 当日はどのようなアンケートを取り(顧客情報の取得)
- その後、どのようなタイミングで本命のリフォーム提案をしたか(追客のシナリオ)
この**「フロントエンド(集客商品)からバックエンド(本命商品)への流れ」**をTTPすることこそが、経営視点のベンチマークです。
3. 自社に最適な「ベンチマーク先」を見つける3つの選定基準


ON-CREATE
「どこを真似ればいいかわからない」という場合、以下の3つの基準でベンチマーク先を探してください。
商圏が被らない「他県の成功モデル」を探す(エリアずらし)
最も効果的で安全なのがこれです。すぐ近所の競合他社をパクると、顧客から「パクリだ」と気づかれたり、無用なトラブルを生んだりします。 しかし、**「商圏が違う他県の繁盛店」**であれば、顧客は被りません。東京で流行っている見せ方を、地方の自社エリアでいち早く展開すれば、そのエリアではあなたが「オリジナル」になります。
自社と「会社規模・強み」が似ている少し上の先輩企業を狙う
社員3名の会社が、社員100名の大手ハウスメーカーの戦略をTTPしても機能しません。予算も人員も違うからです。 狙い目は、**「自社より一歩か二歩先を行っている、似たタイプの会社」**です。 例えば、「自然素材が得意な工務店」なら、全国で同じく自然素材を売りにしている少し規模の大きな会社を探し、そのWebサイトやSNS運用を参考にしましょう。
リフォーム業界以外の「異業種」の接客・追客モデルを取り入れる
差別化を図るなら、業界の外に目を向けましょう。
- ホテルの接客: 顧客対応の丁寧さ、言葉遣い
- カーディーラーの追客: 車検や点検の案内ハガキのタイミング
- 通販会社のLP(ランディングページ): 「今すぐ申し込む」と思わせる強力なオファー構成
異業種の当たり前をリフォーム業界に持ち込むだけで、圧倒的な差別化要因になります。
4. TTPを実行に移すための具体的な5ステップ(分解と再構築)


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実際にTTPを行う際は、以下のステップで進めてください。重要なのはステップ2と3です。
ステップ1:情報収集(Webサイト、チラシ、実際の問い合わせ)
まずは「素材」を集めます。気になる会社のホームページのスクリーンショットを撮る、チラシをストックする、可能なら実際に資料請求をして「どんな資料が、どれくらいの速さで届くか」を確認します。
ステップ2:要素分解(なぜこの言葉を使ったのか?を仮説立てる)
集めた素材を分解します。 「なぜ、ここに赤色を使ったのか?」「なぜ、価格を大きく出したのか?」「なぜ、社長の顔写真を入れたのか?」 一つひとつの要素に対して**「意図」を仮説立て**します。
ステップ3:抽象化(自社の商材・エリアに置き換えるためのルール化)
ここが最も重要です。ステップ2で考えた仮説を、自社でも使える「公式(ルール)」にします。
- ×(具体的):A社の「世田谷区限定キャンペーン」を真似する
- ○(抽象的):商圏を限定することで「特別感」と「近さ」をアピールする手法を取り入れる
このように抽象化することで、自社の地域や商材に当てはめられるようになります。
ステップ4:自社への転用(テストマーケティングによる実装)
抽象化したルールを自社のコンテンツに落とし込み、リリースします。この段階では、あまりアレンジを加えすぎず、まずは型通りにやってみることが大切です。
ステップ5:改善と検証(オリジナル要素の付加)
結果が出たら、そこではじめて「自社らしさ」を加えていきます。ベースがしっかりしているため、独自性を加えても大きく失敗することは少なくなります。
5. 守るべき「守破離」の鉄則とやってはいけないNG行動


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TTPを成功させるためには、日本の武道や茶道にある「守破離(しゅはり)」の精神が役立ちます。
著作権と肖像権の侵害 — コピペがもたらす致命的なリスク
絶対にやってはいけないのが「丸パクリ」です。他社のサイトの画像を勝手に使う、文章をそのままコピペする、これは著作権侵害です。 Googleなどの検索エンジンからも「コピーコンテンツ」とみなされ、SEO評価が著しく下がります(ペナルティ対象)。 TTPするのはあくまで「構成」「アイデア」「ロジック」であり、表現そのものではないことを肝に銘じてください。
「守(TTP)」を徹底してから「破(アレンジ)」へ進む重要性
「守破離」の「守」は、師匠の型を忠実に守ること。 成果が出ないうちから「ここは自分流に変えよう」とアレンジを加えると、何が良くて何が悪かったのかが分からなくなります。まずは成功モデルの構成を(内容は自社オリジナルに変えて)忠実に再現し、成果が出てから「破(アレンジ)」へ進みましょう。
表面的な模倣が招く「ブランドの不一致」と「顧客の混乱」
自社が「高級リフォーム」を売りにしているのに、「激安店」の派手なチラシデザインをTTPしてしまったらどうなるでしょうか? 集客はできるかもしれませんが、問い合わせてくる客層と、自社が提供したいサービスにズレが生じます。**「自社のブランドコンセプトに合っているか?」**という視点は常に忘れないでください。
6. まとめ:TTPは経営スピードを加速させる「学び」の姿勢そのもの

「学ぶ(まなぶ)」の語源は「真似ぶ(まねぶ)」だと言われています。 TTPとは、楽をするためのズルい手法ではありません。先人たちの知恵に敬意を払い、そのエッセンスを吸収して、自社の顧客に還元するための**「最も効率的な学習プロセス」**です。
リフォーム業界は競争が激しいですが、成功のヒントはすでに市場のあちこちに落ちています。 まずは、他県の成功事例や、憧れの企業のWebサイトを「分析」する目を持つことから始めてみてください。それが、御社の「売れる仕組み」を作る最短ルートになるはずです。
次のアクション
いかがでしたでしょうか。 「頭では分かったけれど、具体的にどの会社をベンチマークすればいいか分からない」 「自社の競合となる会社のWebサイトを分析してほしい」 このようにお考えであれば、ぜひ私たちWeb専門業者にご相談ください。御社のエリアや強みに合わせた**「競合分析レポート」や、成功モデルを取り入れた「サイト改善案」**をご提示させていただきます。
次の記事:限られた資源で「勝つ」ための戦略
他社の成功モデルを自社に実装するTTPを理解したら、次に考えるべきは「どの土俵で戦うか」です。特に大手企業や強豪がひしめくリフォーム業界では、正面突破だけが正解ではありません。
次は、中小リフォーム会社が限られた予算と人員で確実に勝ちを掴み取るための「ランチェスター戦略」について詳しく解説します。TTPで得た武器を、どこに投入すべきか。その具体的なステップを一緒に学んでいきましょう。
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