KPI設定と予実管理 — 集客数・受注率をコントロールするPDCAサイクルの回し方

KPI設定と予実管理 — 集客数・受注率をコントロールするPDCAサイクルの回し方:リフォーム会社・工務店のホームページ制作、LP制作、マーケティング支援|建築・住宅業界専門のWEB業者|日本全国対応【ON-CREATE】のお役立ちコラム

自社の強みを見つけ、ターゲットを定め、Webサイトや広告を整備する。ここまで準備が整えば、いよいよ「集客」の実践フェーズです。しかし、多くのリフォーム会社様でよく見られるのが、「広告を出して終わり」「ホームページを作って満足」となってしまい、その後の運用が放置されているケースです。

マーケティングの成果を最大化するために不可欠なのが、数値に基づいた「予実管理(予算と実績の管理)」と「KPI(重要業績評価指標)」の設定です。

今回は、感覚的な経営から脱却し、狙って売上を作るための「数値管理の仕組み」と「PDCAサイクルの回し方」について、リフォーム業界の実務に即して解説します。

この記事で得れること

✓ 売上を作るための数値管理の仕組み
✓ PDFサイクルの回し方

この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/

目次

1. 脱・どんぶり勘定!リフォーム経営になぜ「数値管理」が必要なのか

1. 脱・どんぶり勘定!リフォーム経営になぜ「数値管理」が必要なのか:リフォーム会社・工務店のホームページ制作、LP制作、マーケティング支援|建築・住宅業界専門のWEB業者|日本全国対応【ON-CREATE】のお役立ちコラム
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「現場が忙しいから、今月はなんとなくうまくいっているだろう」 「広告費をかけたけれど、結局いくら儲かったのかよくわからない」

もし、このような感覚をお持ちであれば注意が必要です。リフォーム業界は案件ごとの単価や利益率が変動しやすいため、どんぶり勘定では経営のリスクを検知できません。

「広告を出して終わり」が招く経営リスクと機会損失

Web広告やポータルサイトへの出稿は、費用をかければ一定のアクセスを集めることができます。しかし、そのアクセスが「質の良い問い合わせ」に繋がっているかを確認しなければ、穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。

例えば、「キッチンリフォーム」の広告を出しているのに、実際には「蛇口の交換」などの小工事ばかり問い合わせが来ている場合、広告費に対する利益が見合わなくなります。数値を管理していないと、このような**「赤字垂れ流し」の状態に数ヶ月気づかない**という恐ろしい事態を招きます。

感覚的な「忙しい」と実際の「儲け」のズレを正す

リフォーム会社では、見積もり作成や現調(現場調査)でスタッフが走り回っていると、社内全体に「忙しい=儲かっている」という錯覚が生まれます。

しかし、蓋を開けてみると「相見積もりばかりで決まらない」「少額工事で手間ばかりかかる」といったケースは珍しくありません。「稼働率(忙しさ)」と「利益率(儲け)」は別物です。数値を可視化することは、この危険なズレを正し、本当に注力すべき業務を明らかにするために不可欠です。

マーケティングにおける予実管理は「未来の売上」の羅針盤

財務諸表(試算表)に出てくる数字は、あくまで「過去の結果」です。一方で、マーケティングの予実管理(問い合わせ数や現調数)は、「3ヶ月後、半年後の売上」を予測する先行指標です。

今月の問い合わせ数が目標未達であれば、数ヶ月後の完工高が減ることは明白です。早期に数字を把握できれば、「今月はチラシを厚めに撒こう」「OB客へのキャンペーンを打とう」といった対策が打てます。予実管理は、経営の未来をコントロールするための羅針盤なのです。

2. リフォーム会社が設定すべきKGIとKPIツリーの作り方

2. リフォーム会社が設定すべきKGIとKPIツリーの作り方:リフォーム会社・工務店のホームページ制作、LP制作、マーケティング支援|建築・住宅業界専門のWEB業者|日本全国対応【ON-CREATE】のお役立ちコラム
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では、具体的にどのような数字を見るべきでしょうか。ここでは「KGI」と「KPI」という言葉を使いますが、難しく考える必要はありません。

KGI(最終目標)とKPI(中間指標)の違いをリフォーム業で定義する

  • KGI(Key Goal Indicator):重要目標達成指標
    • 最終的なゴールです。
    • 例:「月間売上 1,000万円」「粗利 300万円」
  • KPI(Key Performance Indicator):重要業績評価指標
    • ゴールにたどり着くためのプロセス(中間地点)の目標です。
    • 例:「Web問い合わせ 20件」「現調アポ率 60%」「契約率 50%」

KGI(売上)を達成するためには、どのKPI(問い合わせ数や契約率)をクリアすればよいか。この因果関係を整理したものを「KPIツリー」と呼びます。

【図解】問い合わせから完工までを分解する「プロセスKPI」の設計

リフォーム業界のマーケティングにおいて、追うべきプロセスは非常に明確です。以下の流れを自社の数字に当てはめてみましょう。

  1. インプレッション(表示回数):広告や検索結果に表示された回数
  2. アクセス数(セッション):HPへ訪れた人数
  3. CV数(反響数):問い合わせ・資料請求の数
  4. 現調アポ数:実際に現地調査へ進んだ数
  5. 見積提出数:プラン・見積もりを出した数
  6. 受注数(契約数):契約に至った数

これらを分解することで、「売上が足りない原因は、集客(入り口)にあるのか、営業(クロージング)にあるのか」が一目瞭然になります。

最重要指標はCPA(獲得単価)とROAS(広告費用対効果)のバランス

特に集客担当者が意識すべきは、以下の2つの指標です。

  • CPA(Cost Per Action):顧客獲得単価
    • 問い合わせ1件を獲得するのにかかった費用。
    • 目安:総合リフォームなら1〜2万円、水回りなら5,000円〜1万円など(商圏による)。
  • ROAS(Return On Advertising Spend):広告費用対効果
    • 広告費に対して、どれだけ売上が上がったか(売上 ÷ 広告費 × 100)。

CPAを安くすることだけに固執すると、質の悪い問い合わせ(冷やかし等)が増える傾向があります。逆にCPAが高くても、大型リフォームが決まりROASが高ければ、その広告は「成功」です。単なる件数ではなく「費用対効果」で見ることが重要です。

3. 集客数と受注率を可視化する「予実管理表」の運用実務

3. 集客数と受注率を可視化する「予実管理表」の運用実務:リフォーム会社・工務店のホームページ制作、LP制作、マーケティング支援|建築・住宅業界専門のWEB業者|日本全国対応【ON-CREATE】のお役立ちコラム
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KPIが決まったら、実際に運用するための「予実管理表(Excelやスプレッドシートで十分です)」を作成します。

月次で終わらせない!週次モニタリングで異常値を早期発見する

多くの会社が「月次会議」で数字を確認しますが、Web集客の世界では1ヶ月前のデータは古すぎます。できれば**「週次(ウィークリー)」**で数字を確認してください。

「今週は問い合わせが急に減った。なぜだ?」と気づけば、すぐに広告文を変更したり、ブログを更新したりできます。月末に「今月はダメでした」と報告を受けるのと、週の途中で軌道修正するのとでは、結果に雲泥の差が出ます。

反響数(Web・電話)と現調率(アポ率)の相関関係を見る

「Webからの問い合わせは多いが、現調につながらない(連絡がつかない、断られる)」という現象が起きることがあります。 この場合、「反響数」だけで評価してはいけません。

  • 入力フォームが簡単すぎて、冷やかしが増えていないか?
  • 問い合わせ後の「初動連絡」が遅くないか?

反響数と現調数の差分(歩留まり)を見ることで、インサイドセールス(電話対応・メール対応)の質が見えてきます。

契約率の低下要因を探る「歩留まり(コンバージョン)」の定点観測

「現調までは行けるが、契約が決まらない」場合、以下の指標(歩留まり)を定点観測します。

  • 現調からの見積提出率: 予算が合わずに辞退しているのか?
  • 見積からの契約率: 競合他社に負けているのか?

先月までは契約率50%だったのに、今月30%に落ちたとしたら、何か原因があります。「競合がキャンペーンを始めた」「担当者の提案力が落ちている」「見積もり提出が遅い」など、数字の変化をきっかけに現場の課題を特定します。

4. 数値が悪化した時の打ち手 — PDCAサイクルの具体的な回し方

4. 数値が悪化した時の打ち手 — PDCAサイクルの具体的な回し方:リフォーム会社・工務店のホームページ制作、LP制作、マーケティング支援|建築・住宅業界専門のWEB業者|日本全国対応【ON-CREATE】のお役立ちコラム
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予実管理表で「目標未達(異常値)」が出た時こそ、PDCAを回すチャンスです。具体的なアクションプランの例を挙げます。

【Plan・Do】集客数が足りない時のWeb広告・SEOの見直しポイント

Webサイトへのアクセスや問い合わせが少ない場合、原因は「露出不足」か「サイトの魅力不足」です。

  • キーワードの見直し: 「地域名 + リフォーム」だけでなく「地域名 + トイレ交換」など、具体的ニーズのキーワードを増やす。
  • 施工事例の更新: 最新の事例がアップされているか? 写真は魅力的か?
  • 広告予算の配分: 効果の出ていない媒体(例:反応の薄いバナー広告)を停止し、検索連動型広告に予算を集中させる。

【Check・Action】現調アポが入らない時の「初回対応(インサイドセールス)」改善

問い合わせはあるのにアポイントが取れない場合は、「スピード」と「安心感」を見直します。

  • 5分以内の架電・返信: Web問い合わせから5分以内の連絡は、アポ率を劇的に高めます。
  • 自動返信メールの改善: 「担当者から連絡します」だけでなく、施工事例集のURLを載せるなど、顧客の温度感を下げない工夫をする。
  • 電話対応のスクリプト化: 事務スタッフでもアポが取れるよう、ヒアリングシートやトークスクリプトを整備する。

【Check・Action】見積もり提出後に決まらない時の「追客・クロージング」対策

契約率が悪い場合は、営業プロセスにメスを入れます。

  • 見積もり提出スピード: 競合より遅くないか? 遅くなるなら中間報告を入れているか?
  • 比較検討対策: 「他社との違い」が明確に伝わる資料(比較表など)を渡しているか?
  • 追客ルールの徹底: 「検討します」と言われた後、放置していないか? 3日後、1週間後の連絡ルールを決める。

5. 現場負担を減らし、継続できる管理体制とツールの活用

5. 現場負担を減らし、継続できる管理体制とツールの活用:リフォーム会社・工務店のホームページ制作、LP制作、マーケティング支援|建築・住宅業界専門のWEB業者|日本全国対応【ON-CREATE】のお役立ちコラム
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最後に、これらの管理を継続するための体制づくりについてです。

エクセル管理とSFA/CRM(顧客管理システム)の使い分けライン

最初から高機能なITツールを入れる必要はありません。月間の問い合わせ数が10〜20件程度なら、GoogleスプレッドシートやExcelでの管理で十分です。

案件数が月30件を超え、担当者が複数人になり、エクセルでの共有が煩雑になってきたタイミングが、**SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)**導入の検討ラインです。

営業担当者に負担をかけずに正確な数値を吸い上げる仕組み

数値管理が失敗する最大の原因は、「営業担当者が入力してくれない」ことです。 これを防ぐには、入力項目を極限まで減らすか、**「入力を事務員に任せる」**フローを作ることが有効です。営業担当者は日報をLINEやチャットで報告し、それを事務スタッフが集計表に入力する。これだけでデータの精度は格段に上がります。

「数字詰め」の会議を「作戦会議」に変えるファシリテーション

予実管理会議を「目標に行っていない担当者を吊るし上げる場」にしてはいけません。それでは数字の改ざんや隠蔽が生まれます。

会議の目的は**「どうすれば目標を達成できるか、みんなで知恵を出し合うこと」**です。 「今の数字はこうなっている。Web側でできることはないか?」「営業側で困っていることはないか?」と、建設的な「作戦会議」の場にすることで、PDCAサイクルはスムーズに回り始めます。

6. まとめ:KPI管理は経営の安定装置であり、次の投資判断の根拠となる

6. まとめ:KPI管理は経営の安定装置であり、次の投資判断の根拠となる:リフォーム会社・工務店のホームページ制作、LP制作、マーケティング支援|建築・住宅業界専門のWEB業者|日本全国対応【ON-CREATE】のお役立ちコラム

リフォーム経営におけるKPI設定と予実管理は、決して営業担当者を管理・監視するためのものではありません。それは、**不安定になりがちな受注をコントロールし、経営を安定させるための「安全装置」**です。

  • プロセスを可視化する(KPIツリー)
  • 週次でチェックし、傷が浅いうちに修正する
  • 数値の変化から、現場の課題を見つけ出す

このサイクルが回れば、「来月は売上が立つだろうか」という漠然とした不安から解放されます。そして蓄積されたデータは、「次はどのエリアに出店するか」「どの媒体に広告費を投下するか」という、次の成長のための正確な投資判断の根拠となります。

次回は、集客した見込み客との接点を最適化し、ブランド体験を高める「顧客接点(タッチポイント)の最適化」について解説します。

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